58歳現場監督、AIと技術士に挑む。Day1——担い手確保の問題は、うちの現場そのものだった。

はじめに 2026年5月17日。今日から私はAI(Claude)と一緒に技術士二次試験の勉強を始めた。 58歳。現場監督歴35年。一級建築士・一級建築施工管理技士の資格は持っている。それでも技術士を目指す理由がある。 「どんな人も見放さない。」 それが私の信念だ。だからこそ、自分自身も見放さない。60歳を前に、最後の難関資格に挑む。 今日の現場から——問題は教科書の中にあるのではなかった 今日の第1回セッションのテーマは「担い手確保・働き方改革」。 勉強を始めてすぐ気づいた。 これ、うちの現場の話だ。 工程が大幅に遅れている現場がある。来週から雨が続く予報。所長として外壁3業種を今週中に動かす判断をした。全責任は私が負う。 しかし若い主任は動かない。自ら考え、行動を起こさない。 その本音を聞いたとき、思わず言葉が出なかった。 「どうせ最後は終わる。だから動かなくていい。」 これが今の若手の本音だ。責める気にはなれない。この業界がそういう文化を作ってきたのだから。 なぜ国が動いたか——数字が示す建設業の現実 AIと一緒に学んで、改めて数字で建設業の現実を確認した。 年間労働時間は他産業より約300時間長い 29歳以下の就業者比率は全産業平均より約10ポイント低い 55歳以上の技能者が建設業全体の約3分の1を占める 50歳以上の技能労働者は2025年までに約110万人が離職予測 だから国は2024年4月に時間外労働の上限規制に踏み切った。 「ワークライフバランスを保てない業界には人が来ない。」 その通りだと思う。「どうせ最後は終わる」文化のままでは若手が定着せず、業界そのものが消えていく。 今日学んだ4つの課題 AIとのセッションで、担い手確保の問題を4つの課題に整理した。 ① 経験知の属人化・技術継承の断絶 現場の判断力や経験知が所長一人の頭の中にしかない。その所長が退職した瞬間、すべてが消える。 ② 情報共有の形骸化 記録やメールなどのツールはある。でも使われていない。「蓄積」と「活用」は別物だ。 ③ 長時間労働文化の固定化 「どうせ最後は終わる」という突貫工事の慣行が、若手が自ら考える力を奪っている。 ④ キャリアパスの構造的崩壊 給与は上がった。でも「所長になりたくない」若手が増えている。お金では解決できない問題がある。責任・権限・生活の質が両立できるキャリアモデルが必要だ。 今日の3秒カード AIと一緒に作った「3秒カード」。試験前日の最終確認用だ。 属人化 → 所長の頭の中にしかない状態。解決策は経験知の「見える化」。 担い手問題の新局面 →「給与は上がった。でも所長になりたくない。」処遇改善だけでは解決しない。 ワークライフバランスの時代 → お金では買えないものを若手が優先し始めた。 カウンターの独り言 35年現場に立ち続けて思う。 若手が「動かない」のは、彼らのせいじゃない。動かなくても終わる現場を作ってきた、私たち世代の責任でもある。 技術士試験の勉強をしながら、改めてそれを痛感している。 この試験に合格することが目標じゃない。勉強を通じて、自分がまだ知らなかった「現場の本質」を掘り下げていく。そしてそれをここに書き残していく。 どんな人も見放さない。自分自身も含めて。 次回は「担い手確保・働き方改革——解決策の深掘り」をAIと一緒に学ぶ。

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