58歳現場監督、AIと技術士に挑む。Day2——解決策の4本柱と、現場で実証した工程回復の記録

2026年5月31日。第2回セッションが終わった。1回目からだいぶ空いてしまった。

Day1で「担い手確保・働き方改革」の課題を整理した。今日はその解決策を深掘りし、論文の骨格を完成させた。

解決策の4本柱——完成版

AIとの対話を重ねて、解決策が4本の柱に整理された。

①業務の専門分化・組織体制の整備

所長が抱えるすべての業務を、設備専門部署・安全管理部署・施工支援部署に分担する。所長が建築施工管理のコア業務に集中できる体制を作る。

施工支援部署が契約前に仮設計画を作成する「フロントローディング」により、着工後の混乱を事前に排除する。

②情報共有の「蓄積」から「活用」への転換

情報は蓄積されている。でも活用できていない。これが現場の実態だ。

メール分類・朝礼での情報共有・BIM/CIMによる一元管理・AIによる議事録の見える化——これらを組み合わせて、若手を含む現場全員が必要な情報に確実にアクセスできる体制を整える。

③工程管理のデジタル化・工程フレキシビリティの確保

複数業者の工程をリアルタイムで連動・可視化する。天候リスクによる工程の組み換えをスマートフォンで即時共有できるシステムを導入する。

4Dシミュレーションと施工管理クラウドで突貫工事の慣行を排除し、週休2日の定着と工程レジリエンスの両立を目指す。

④段階的OJT・階層別時間軸育成プログラム

山本五十六の言葉がある。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

この精神に基づく段階的OJTを実施する。所長は半年先・主任は2〜3か月先・係員は1〜4週先という階層別の時間軸俯瞰力を体系化し、権限委譲と心理的安全性の醸成により若手のキャリアパスを再設計する。

今日の現場——工程回復の実証記録

今回のセッションで気づいたのは、自分の現場がそのまま論文の成功事例になるということだ。

GW時点で工程がマイナス9日だった。GW中4日を作業日として確保し、5月10日には職人への配慮から日曜を休みにした。5月17日・24日・31日を作業日に設定し続けたところ、職人たちが本気になってきた。来週以降にはほぼ解消できる見込みだ。

教科書の解決策が、自分の現場で動いている。これがAIと一緒に勉強する面白さだと思っている。

近隣対応——技術者倫理の実践

工程を回復するために休日作業を続けながら、近隣への配慮も欠かさなかった。

近隣へのお知らせを継続配布した。大きな音の出る作業は実施しなかった。工程が追いついている内装作業は除外した。作業時間を9時〜17時に短縮した。

「すべては近隣様のご了解ご協力のたまもの」——これが技術者倫理の本質だと改めて感じた。

今日の3秒カード

試験前日の最終確認用に、今日のキーワードを3秒で説明できる形にまとめた。

フロントローディング——契約前・着工前に問題を前倒しで解決しておくこと。

工程フレキシビリティ——雨を読んで先手を打つ、をシステム化すること。

階層別時間軸マネジメント——所長は半年・主任は3か月・係員は1か月先を見る。

次回Day3へ——いよいよ「書く」練習

第3回は課題→解決策→リスク→倫理の4段構成で1,800字の論文を実際に書く練習をする。

骨格は揃った。あとは書くだけだ。58歳、AIと並走しながら試験本番まで走り続ける。

今夜も一杯やりながら、そんなことを考えている。

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