58歳現場監督、AIと技術士に挑む。Day5


58歳現場監督、AIと技術士に挑む。Day5

技術士への道 / Day5 / 建設業・施工管理

58歳現場監督、AIと技術士に挑む。
Day5——課題整理表1枚を
AIと2時間で仕上げた日。

現場監督歴35年以上 レオ 2026年6月14日

今日は事務所で仕事をしながら、空き時間にAIと話し続けた。テーマはひとつ——「担い手確保・働き方改革」の課題整理表を完成させること。気づいたら約2時間で、論文の設計図となる課題整理表が1枚仕上がっていた。これを独力でやろうとしたら、いったい何時間かかっただろう。

課題整理表とは何か——論文の「設計図」

技術士二次試験の論文は1,800字。時間内に書き切るには、書く前に「何を・どの順番で・どれだけ書くか」が決まっていなければならない。その設計図が課題整理表だ。

課題整理表に入れる内容

(1)課題3つ【観点明記】 多面的な観点から3つの課題を抽出。根拠となる数字・法令を紐付ける。
(2)最重要課題+判断理由1文+解決策3つ【因果連鎖】 最重要と判断した理由を1文で断言。解決策は「→このことで△△→よって◆◆が実現」の因果連鎖で記述。
(3)波及効果+懸念事項への対応策【時系列】 解決策実行後の新たな状況として書く。解決策の言い換えにならないよう注意。
(4)倫理・社会の持続可能性 最重要課題の解決策3つに対応させて記述。一般論ではなく解決策に紐付ける。

この表が手元にあれば、試験当日は「見ながら書く」のではなく「頭に入れた内容を出力する」だけでいい。課題整理表は知識の器であり、論文の骨格であり、毎日眺める学習ツールでもある。

独力 vs AIとの共同作業——時間の比較

今日、課題整理表1枚を完成させるまでに何が必要だったか。もし独力で調べていたら、という試算と比べてみる。

課題整理表1枚(Aテーマ「担い手確保」)を完成させるまでの時間比較

作業項目独力で調べる場合AIとの共同作業
白書・最新法令の調査2〜3時間
図書館・国交省サイトを巡回
約10分
AIがリアルタイムで検索・整理
過去問の出題傾向分析2〜3時間
R1〜R6を自分で読み比較
約10分
AIが一覧化・パターン分析
数字の根拠確認
(就業者数の推移・将来推計)
1〜2時間
国交省・総務省の資料を探す
約15分
2000年653万人→2040年300万人割れの一本線を即時確認
解決策の構造化・検証3〜4時間
正しいか自分では判断しにくい
約40分
対話で深掘り・修正を繰り返す
課題整理表への落とし込み2〜3時間
Excel作成・書式設定を自分で行う
約20分
AIがExcelを自動生成・印刷設定まで対応
合計約10〜15時間約1.5〜2時間
最新情報の反映見落としリスクあり
改正労安衛法2026.4等を知らない可能性
リアルタイムで反映
2026年4月施行の新法令も即座に確認

残り学習時間は約200時間。この差は、単なる時間の節約ではない。浮いた時間を「書く練習」に使えるということだ。調べることが目的ではなく、1,800字を時間内に書き切れるようになることが目的だから。

ただし——AIには限界がある

今日、大事な場面があった。AIが解決策として「鉄筋結束ロボットの導入」を提案したとき、私はすぐに気づいた。

今日の気づき——AIが間違えた場面

AIが提示した解決策:「鉄筋結束ロボットを導入する」

私の指摘:「それは鉄筋工だけの課題解決だ。必須科目Ⅰは建設業全体への解決策を問う問題ではないのか。」

修正後:「i-Construction 2.0の3本柱(施工のオートメーション化×データ連携×施工管理)を建設業全体で一体推進する」

AIは膨大な情報を瞬時に整理できる。しかし、「この解決策が建設業全体に通用するかどうか」という判断はできない。3回の受験で論文を書き続けてきた経験から、「これは工種を限定した解決策だ」と気づけた。その判断はAIには出せない。

共同作業の正しい形は、こうだ。AIが「たたき台」を作る。人間が「判断・修正」する。どちらか一方では成立しない。

次のステップ——設計図を手に、書く

第3回セッション(次の日曜)のテーマ

課題整理表をA3でプリントアウトして手元に置き、予想問題A-1を使った手書き練習(1,600字・時間計測)を行う。今日完成した設計図を頭に入れ、白紙に書き切る。

書いた後はAIに提出し、課題整理表との差分を確認する。それが次のステップだ。

今日、課題整理表1枚を仕上げながら気づいたことがある。この表を作るプロセス自体が、すでに学びになっているということだ。

「鉄筋結束ロボットは建設業全体の解決策にならない」と気づけたのは、3回の受験で論文を書き続けてきたからだと思う。AIはそこまで教えてくれない。ただ、気づいた後に正しい方向へ一緒に整理してくれる。それで十分だ。

自分の判断とAIの情報整理能力を組み合わせること。これが今の私にとって、無理なく続けられる学習の形なのかもしれない。

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