ある年の秋。現場は所長不在のまま少人数で回していました。
数か月後には引渡し。現場は内外装を含め仕上工程が急ピッチで進められていました。
近隣からのクレームに時間を割き、残り3現場プラスアルファの掛け持ち現場を転々としながら、
合わせて30数億という担当物件の重圧に「乗り越えられる」と自分に言い聞かせながらも、
「転職」の2文字が浮かんだのは秋空を望む事務所のベランダで一息ついている時でした。
ブラック労働に陥りやすい性格3選
ここでブラック労働(超過勤務、連続出勤による体調の変化・うつ病などを患う労働)に陥りやすい人の性格をまとめてみました。
- 真面目
- 頑張り屋さん
- 頼まれたら断れない人
1.真面目(真面目な人)
不真面目な人よりも真面目な人がブラック労働に陥りやすいです。
当然と言えば当然ですが、やる仕事に妥協が少ない。ないとは言いませんが要領よくやる人に比べ、
明らかに「ボリューム」が多く「質」が高い。
企業からすると手放したくない人材であり、優秀な人材といえる。
半面、真面目な所長ほど周りを巻き込むため、現場単位で超過労働が改善されない傾向にある。
2.頑張り屋さん(不器用だけど責任感が強い人)
何事も一生懸命にやる人。器用じゃないから不器用だから時間がかかる。でもそれは自分のせい。
残業も休日出勤も段取りが悪いから。自分を責める癖がある人ほどブラック労働に陥りやすい。
責任感も人強い。もともと強い人もいれば、コンプレックスから強くなる人もいます。
自身で注意しないとなかなか改善できないため、十分注意してください。
3.頼まれたら断れない人(テイカーのカモ)
普段から人助けや、困っている人をほっとけない人ほどこうした傾向にあります。
どうせやらなきゃいけないなら私がやります!と大昔に立候補した覚えがありませんか?
仕事を引き受けたり、断れなかったりして、とうとう首が回らなくなる。
本当にどうにもならなくなった時に助けてくれる人は一握りもいません。
仕事を振ってくるテイカーの上司よりも、要領のいい後輩や部下が本当は怖い存在です。
よくよく周りを見て注意してください。気が付くとテイカー中心になっていませんか。
他にも特徴的な性格はあると思いますが、代表的な3つを紹介しました。
どれも当てはまっているようなら本当に要注意です。
ブラック企業の特徴3選
① 休日出勤が常態化している
建設現場では工期優先が当たり前のように語られます。しかし、休日出勤が恒常的に続く職場は要注意です。私が在籍した会社では、現場の繁忙期に関わらず休日返上が当たり前でした。有給休暇は名目上あるものの、実際には取得できない雰囲気が蔓延していました。
② 少人数で複数現場を掛け持ちさせる
所長不在のまま若手数人と現場を回す。これは現場監督として異常な状況です。私自身、所長代行として複数現場を掛け持ちし、30数億規模の物件を抱えながら近隣クレーム対応まで一人でこなしていました。人員不足を個人の頑張りで補う体質の会社は、早晩限界が来ます。
③ 「やりがい」を言い訳にする
「現場監督はこういうもの」「やりがいがあるだろう」という言葉で過重労働を正当化する会社には注意が必要です。やりがいと適切な労働環境は両立できます。
こんな会社は要注意3つの特徴
① 社長がワンマンで意見が言えない
社長の鶴の一声で全てが決まる会社は要注意です。現場からの改善提案も届かず、無理な指示がそのまま現場に降りてきます。社長と直接話せる機会があれば、どんな質問にも真摯に答えてくれるかを確認しましょう。
② 幹部が仲間内で固まっている
経営幹部が古くからの仲間内だけで構成されている会社は、外部からの意見が入りにくい体質です。実力より人間関係で評価が決まるため、いくら頑張っても正当に評価されません。
③ 業者との金銭トラブルがある
下請け業者との間で金銭の授受や不透明なやり取りがある会社は、コンプライアンス意識が低い証拠です。そういった体質は現場の安全管理にも影響します。長く働く会社としては絶対に避けるべきです。
④ 労働組合がない
労働組合の有無は、働く環境を大きく左右します。組合がある会社では、残業代の未払いや不当な人事異動に対して組織的に声を上げることができます。一方、組合のない会社では個人が会社と直接交渉するしかなく、立場の弱い労働者が泣き寝入りするケースが多くなります。
建設業界では組合のない中小企業が多いのが現実です。入社前に必ず確認することをお勧めします。
まとめ|52歳での転職で気づいたこと
ブラック企業の中にいると、それが当たり前になってしまいます。私自身、長年その環境にいたため「現場監督とはこういうものだ」と思い込んでいました。
しかし転職して初めて気づきました。まともな会社はちゃんと存在する、ということを。
- 休日はきちんと休める
- 有給休暇が取れる
- 残業代が払われる
- 組合があり、声を上げられる環境がある
当たり前のことが当たり前にある職場は、必ずあります。
50代での転職は簡単ではありません。しかし、資格とキャリアがあれば道は開けます。今の職場に違和感を感じているなら、まず動いてみることをお勧めします。転職は逃げではなく、自分を守る手段です。



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